レジェンド竹下 社会人バレー指揮で描く代表監督の青写真
「日本一を目指し、五輪でメダルを懸けて戦える選手を輩出したい」
7日に行われた社会人チーム「ヴィクトリーナ姫路」の発足会見。新監督に迎え入れられた元バレー女子日本代表の竹下佳江(38)は、晴れやかな表情でこう言った。
当初は何度もオファーを断ったが、「土台づくりに興味があった」と言うように、将来の日本代表選手を育てることに心血を注ぐという。
ある放送関係者は「4年後の東京五輪で、その選手たちを率いているのは竹下かもしれない」と、こう続ける。
「竹下は13年に日本バレーボール協会の理事に就任した。当時はまだ引退前。現役選手が理事になるのは異例中の異例でした。それだけ協会は竹下の頭脳とリーダーシップを評価している。竹下は知名度も十分なので、20年東京五輪では代表チームを率いてほしいという思惑が協会にあるでしょう」
現役時代は身長159センチの「世界最小セッター」として、卓越した頭脳と戦術眼を武器に世界と渡り合った。12年ロンドン五輪では主将として、チームを銅メダルに導く活躍を見せた。