甲子園はもう決まり? 急成長の早実・清宮に吹く“追い風”
■西東京の強敵2校は逆プロック
それでも清宮に対しては昨年から、強烈な「追い風」が吹いている。
高野連は昨年、早実が代表に決まる前から、甲子園での移動手段や警備体制を「清宮仕様」にすることを検討していたほど。思惑通りの甲子園出場と甲子園での4強入りを結果として後押しした最たる例が、早実の試合開始時間だった。
西東京大会は準々決勝が第4試合だった以外はすべて第1試合。甲子園でも準決勝までの5戦すべてが第1試合だった。第1試合は、早実と主催者側の双方にとってメリットが大きかった。
早実は西東京大会から朝の試合に慣れているうえ、甲子園でも毎朝4時起床という朝型生活のリズムを保ったまま試合に臨めた。主催者側にしても朝一番の試合で球場をパンパンに膨らませておけば、有料入場者の回転率は上がる。開始時間が確定している第1試合なら、警備をしやすいという事情もあった。
本紙は昨夏、早実に第1試合が続くのは意図的ではないかと高野連本部を直撃した。「あり得ません。毎回グラウンドでみんなが見ているところで主将にクジを引いてもらっています。偶然です」と言下に否定したものの偶然にしてはいくらなんでもデキ過ぎだ。