U-18W杯V逸も…先輩たちが語る清宮「グラウンド外の素顔」
「とにかく悔しいの一言。4番として何の力にもなれなかった」
悲願の世界一を逃した日本代表で唯一、1年生でメンバー入りしたU―18日本代表の清宮幸太郎(早実=1年)は目を真っ赤にして悔しがった。6日の米国との決勝は4打数1安打2三振。
「足を引っ張った。迷惑ばかりかけて、申し訳ない思いでいっぱい」と自分を責める言葉が止まらなかったが、史上初の1年生4番はこの大会期間中、先輩に対しても物おじすることはなかった。
今秋のドラフト1位候補のオコエ(関東一=3年)とは、グラウンドを離れても一緒に行動することが多く、まるで友達付き合い。予選初戦のブラジル戦後の取材中、テレビ局の囲み取材を終えた清宮は、オコエとバトンタッチ。先輩から飲みかけのペットボトルを預かった清宮は「ハイ、頑張ってください」と尻を叩いて取材に送り出した。練習中には尻相撲をやったり、清宮がオコエに指鳴らしを伝授したり、先輩後輩の枠を超えた関係を築いた。
そんな後輩についてオコエは、「生意気な感じもないし、かわいいやつです」と話せば、捕手の堀内(静岡=3年)も、「オコエとか自分にはケツを叩いてきたり、イジってくる。普通は先輩にはそんなことしないですけど」と笑顔で言った。