ジリ貧からの脱却へ 弱すぎる巨人に“方針転換”をOB提案
仮に岡本らの若手を使って後半戦で負けが込んでも、ベテラン頼みで負け続けるよりは風当たりは弱い。実際、阪神の株主総会では金本監督が褒められたほどである。巨人も若手育成に舵を切ることになりそうだ。
■エース菅野温存でWBCへ
来年はWBCの年。日本ハムの大谷と並び、菅野智之(26)には侍ジャパンのエースとしての期待がかかる。日本野球機構関係者がこう明かす。
「小久保監督は今年の菅野の酷使ぶりにヒヤヒヤしています。投球回数110回3分の1はリーグトップ。NHKの解説で頻繁に東京ドームを訪れていることもあり、リーグ優勝を諦めるなら『もう無理させないで』と高橋監督にお願いする可能性もありますよ。前回のWBCは4強で敗退しているだけに次の大会は世界一が義務付けられている。球界全体は、そこから野球が復活するとみられる20年の東京五輪につなげたい。巨人の親会社の読売新聞がWBCの日本ラウンドを運営していることもあり巨人の選手が中心になって盛り上げて欲しいという運営サイドの思惑もありますから」
ジリ貧巨人は後半戦からベテランは若手に取って代わられ、助っ人が好き勝手やり出してエースの菅野は温存される――。弱すぎる巨人の高橋監督は、あからさまに来季へ向けた指揮を執ることになりそうだ。