ジリ貧からの脱却へ 弱すぎる巨人に“方針転換”をOB提案
借金5の4位に沈む巨人。首位・広島とは10.5ゲーム差に開き、最下位・阪神とも1.5ゲーム差だ。交流戦では今年も一方的にパ・リーグにやられたセのビリは、プロ野球界一弱いことになる。巨人は今日5日から東京ドームに阪神を迎えての3連戦。こんな状況で「伝統の一戦」とはおこがましい限りで、GT決戦は今や「プロ野球最弱決定戦」なのである。巨人OBの評論家・高橋善正氏は眉をひそめて「来年に向けて切り替えないと、長い低迷期に突入してしまいますよ」とこう言った。
「巨人は毎年優勝を狙わないといけない球団。10ゲーム以上離れても、表向きは諦められないチームです。ましてや今はCSというプレーオフがある。2位や3位を捨てられない難しさはあるでしょう。しかし、苦しいからベテラン頼みという今の巨人は見ていられません。負けるなら負けるで、阪神のように若手を積極的に起用しているならまだ理解できる。しかし、巨人は違う。このままでは暗黒時代に突入してしまう危機感があります」
さらにこう続ける。
「阿部や村田や内海らのベテランは高橋監督にとっては同志。だから重宝する。三塁の村田は3割を打っているわけで、それを高卒2年目の岡本に代えられるか。41歳の高橋監督にはきっとできない。でもこれをやらないと巨人に未来はない。投手陣も同じ。大して勝っていない内海や大竹に頼っているようではダメ。オールスター期間中に今のように10ゲームほどの差があった場合、球団が高橋監督に『どんどん若手を使っていこう』と進言すべき。巨人OBとしては、今年は勝てなくても、その場しのぎのような外国人補強ではなく、阪神のような超変革を期待しています」