また特例か…早実新主将・清宮は予選敗退でもU-18入りへ
■高野連とテレビ局の思惑も
各世代ごとの侍ジャパンを選出する際、「最強チームをつくる」という大義名分があるという。日本高野連関係者が声を潜めてこう言った。
「甲子園に出られない2年生でも、選ばれれば清宮は中軸でしょう。だって清宮より打つ高校生がいますか? 野球が復活する見込みの4年後の東京五輪へ向け、野球を盛り上げていこうという機運もあります。今回のU-18アジア選手権は、BS-TBSが全試合中継する見込みで、テレビ局の意向もかなり重要。当然、目玉選手の出場を望んでいるでしょうから」
昨年は代表に選出された清宮のために、東京都高野連が翌春のセンバツがかかった秋の東京大会1次予選の日程を変更した。当初は9月上旬の開幕だったが、早実の試合に限って翌週以降に変更する異例の措置を取ったのだ。
「問題は早実の和泉監督の意向。日程は今年も同様の変更措置があるだろうが、代表戦は昨年の大阪とは違い、今年は台湾開催。選手の体の負担が大きいからです。昨秋の早実は10月半ばの都大会2回戦で敗退。センバツが絶望になった。和泉監督は新主将の清宮を中心に新チームをつくり上げたい。関係者がよってたかって『日本球界のために』と説得することになるでしょう」(前出の球界関係者)
甲子園は逃したものの、1カ月後に再び清宮の打撃が見られそうだ。