水谷が卓球個人史上初メダル “打倒中国”原動力に銅獲得
第3ゲームはフットワークを使いだしたサムソノフとのラリーに打ち負けて落としたが、お互い一歩も引かないラリーが続いた第4ゲームは2度のジュースを制した水谷がゲット。その勢いのまま第5ゲームを11-8で決めてサムソノフを振り切った。
■絶対エース
卓球経験者の両親の影響で5歳から卓球を始め、14歳でドイツに卓球留学。15歳10カ月で当時の日本男子史上最年少で世界選手権代表に選出された。17歳7カ月の史上最年少で制覇した全日本選手権は3連覇中。最多タイの8度の優勝を誇る日本のエースだ。
日本代表の強化選手となり、5年ほどのドイツ留学ではプロリーグに参加。卓球と食事と寝るだけの生活だったが、技術レベルは確実に上がった。今はロシアのプロリーグに在籍。かつては中国リーグでも腕を磨いたこともある。
■王国の壁崩す
「世界チャンピオンの王皓(中国)を破ったこともある水谷は、中国選手が常に世界ランクの上位を占めている現状を打ち破るのは自分だという自負がある。準決勝で馬龍から2ゲームを奪ったのは、技術はもちろんですが、中国選手に絶対勝つんだという執念がケタ外れだからです」(現地記者)