プロスカウトが厳しく評価 夏の甲子園で株上げたのは誰だ
「変化球を投げる時に腕の振りが緩む」という技術面や、「味方がミスをしたときにイライラが表情に出る」という性格面を危惧する声はあるものの、秋のドラフトでは田中正義(創価大)に続く目玉になりそう。「田中の右肩の状態次第では3~4球団が1位指名する可能性がある」とはパ球団の幹部だ。
今夏、一気に評価を上げたのが今井。初戦の尽誠学園(香川)戦で最速151キロを投じ、13奪三振で完封勝利。広島の苑田スカウト部長は「ビッグ3の寺島、藤平尚真(185センチ、83キロ、右投右打、横浜)、高橋昂也(181センチ、83キロ、左投左打、花咲徳栄)よりもいい。スピンがかかったキレのいい球で、球持ちも良い」と絶賛。セ球団の関東担当スカウトも「同じ右腕の藤平が剛速球なら、今井は快速球。真っすぐがピストルの弾のようにシューッと伸びていく。そのうえ右打者の外角低めへの制球もいい。投球時に頭がブレず、フォームも直すところがない。線が細く、体力面に課題があるとはいえ、素材は間違いなく1位候補」と言う。
1位候補の寺島と今井の2人は、1億円の契約金を手にしそうだ。