付かず離れず10年…バド金「タカマツ」ペアの微妙な関係
崖っぷちに立たされた日本ペアは、ここから驚異的な粘りを見せる。高橋、松友が強烈スマッシュを決めて同点に追い付くと、最後はデンマーク・ペアのレシーブがネットに当たり劇的勝利。倒れ込んだ高橋と松友は監督、コーチと抱き合って喜びを爆発させた。
前衛は松友、後衛は高橋が務める「タカマツ・ペア」は「コンビネーションでは、どのペアにも負けない自信がある」と口を揃える。
聖ウルスラ学院英智高で高橋が2年、松友が1年の時にダブルスを組んでから今年で10年。これだけ長期間にわたってプレーを共にするペアは国内はもとより、海外でも珍しい。互いの弱点をカバーし合うのはもちろん、それぞれが自軍に有利なように相手のリターンを誘うテクニックは世界屈指。3月の全英でも38年ぶりの優勝を果たした。
ダブルスの場合は選手同士が不仲なケースは珍しくない。実際、08年北京五輪に出場した「オグシオ」こと小椋久美子(33)、潮田玲子(32)は険悪な関係で有名だった。
その点「タカマツ・ペア」は同年齢のオグシオとは違い、高校の先輩と後輩。プライベートでは距離を置いているものの、コート上では互いに遠慮なく言いたいことを言い合えるだけの信頼関係を築いている。