ボルト200mも金で3大会連続2冠 世界新には0.6秒及ばず
リオ五輪陸上200メートル決勝(日本時間19日午前10時37分スタート)で19秒19の世界記録を持っているボルト(29)が、圧巻の強さを見せつけた。
小雨模様の悪コンディションにもかかわらず、6レーンのボルトはスタートから飛ばし、最初のコーナーを回ったところでトップに立った。危なげないレース運びで金メダルを獲得。しかし、タイムを確認した瞬間、ボルトは右手を1度、2度振り下ろしながら顔を歪めた。19秒78。レース前に「世界新記録を更新して金メダルを取る」と宣言しながら「0.60秒」及ばなかったからだ。
それでもジャマイカ国旗を肩にかけ、場内を回り始める頃には笑顔が戻り、トラックを一周してスタートラインに戻ると「6」と書かれた部分にキスした後、お馴染みのポーズ(=ライトニング・ボルト)を披露。スタンドから万雷の拍手を受けた。
ボルトは14日の100メートルの金メダルに続いて史上初の「陸上個人で2種目3連覇」の偉業を達成。日本時間20日には男子400メートルリレーで前人未到の「3大会連続3冠」にチャレンジする。
▽ボルトの話「世界記録の更新は難しいと考えていた。努力したが、私の体が反応してくれなかった。(400メートルリレーは)私のチームは素晴らしいので期待しています」