7年目でやっと10勝も 西武・菊池に“女房役”から不安の声
締まらないが、勝ちは勝ちだ。26日の日本ハム戦で西武の菊池雄星(25)が自身初の10勝目(5敗)。五回まで日ハム打線を1安打に抑えながら、六回途中に負傷降板。それでもプロ7年目にして、ようやくの大台だ。
「ほっとしている。まだ日によって波があるから、課題は多い」と話した菊池。しかし、周囲からは、「むしろ遅すぎる」という声も少なくない。
花巻東時代は150キロを投げる左腕として、メジャー球団からも引く手あまた。本人も一時期はドラフトを拒否し、直接メジャー入りを考えていたくらいだ。「10年に1人の怪物」と前評判も高かったが、これまでは13年と昨季の9勝が精いっぱい。主将の栗山が「もともと2ケタ勝てるだけのポテンシャルはあった。むしろ、なんで今まで10勝できなかったのか、不思議なくらいです」と話すのも当然だろう。
捕手の炭谷は「1年間ローテを守っていたら、とっくに2ケタ勝っていますよ」と言う。菊池は不調やケガでの戦線離脱が多く、規定投球回数に達したことは一度もない。今季も右脇腹痛で、6月から8月まで1カ月以上離脱した。