2位以下には左投手ズラリ…巨人のドラフト戦略に怪情報
巨人の今秋のドラフト戦略は、山口鉄也(32)の後釜探しに重きが置かれることが分かった。
9年連続60試合登板を達成した鉄腕も、今季の防御率は4.98。二軍落ちこそなかったものの、勝利の方程式からは外れ、ワンポイント登板も多かった。それでも戸根らの現有左腕は山口の穴を埋められず、「絶対的リリーフ左腕」の不在がV逸の大きな要因となった。
そんな巨人が狙う逸材が北海道にいる。最速154キロを誇る江陵の左腕、古谷優人(3年)である。今夏の北北海道大会は4強で敗退。インステップ気味に足を踏み出し、テークバックが小さい。ボールの出どころが見づらい投球フォームから、150キロ超えの剛速球を投げ込む「北の怪物」だ。
甲子園を沸かせた履正社・寺島らの「高校ビッグ3」や優勝投手の作新学院・今井らと比べ、中央球界では無名ながら、150キロ超えの左腕ならどこだって欲しい。セ・リーグの同地区担当スカウトがこう言う。
「ロッテは1位候補としていて、履正社の寺島と同等の位置と公言している。が、古谷の周辺で最近、『巨人が2位で指名する』というウワサが飛び交っているんです。巨人とつながりがあるアマチュア野球関係者が盛んに吹聴しているもので、囲い込みか? と他球団は警戒しています。どこかが1位で指名すれば何の効力も持たないが、巨人との関係が固いということになれば、指名後に希望球団以外は社会人などとゴネられることを警戒して2位以下の人選を再考する球団も出てくるかもしれない。古谷に関しては、某球団とデキているという情報もあって、それに対する巨人側の反発という見方もあります。いずれにしろ巨人は、1位では田中(創価大)、佐々木(桜美林大)、柳(明大)の大学ビッグ3をはじめとした将来の右のエース級を獲得して、古谷のような将来性豊かな左腕は2位で取りたいということなのでしょう。3位以下も左投手を集めたいみたいです。ドラフトまで1カ月を切って、1位の駆け引きはもちろん、2位の揺さぶりも激化しています」