菅野発熱で巨人窮地…CSどころかドラフト戦略にも飛び火
菅野はこの日、13時開始の全体練習に10分遅れで球場入り。そのままロッカールームに姿を消すと、その10分後には球場を後にした。「話せる話じゃない」とは尾花投手コーチ。村田ヘッドコーチは「言えるわけないやろ」と表情を硬くした。高橋由伸監督は「本人に調整方法は任せている。ボクはなにも聞いていない」とケムに巻いたが、数日前から発熱による体調不良を訴えて点滴を受けていると報じられていることから、コンディションに異常が発生した可能性が高く、8日のCS初戦の先発は難しくなった。
今季の菅野は26試合に登板して9勝6敗、防御率2・01。最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得したものの、10勝に終わった昨季に続いて勝ち星が伸びなかった。今年も打線の援護に恵まれない試合が多かったとはいえ、勝負どころで根負けするシーンも多かった。
8月に左足親指のマメをつぶして登録抹消された菅野は、アクシデントなく1年間を乗り切ったのは新人時代の13年だけ。14年はシーズン終盤に右手の指を痛めて、ポストシーズンの登板を回避した。首を痛めた昨年も6月に離脱し、CSではファーストステージとファイナルステージで2連敗。要するに、エースとして絶対的な存在にはなり切れていない。
この日の菅野の練習回避は、巨人のドラフト戦略にも影響しそうだ。