創価大・田中 意外な不人気に「特定球団の情報操作」説
目玉投手の右肩の状態が不透明だから、この時期になっても各球団とも明確な戦略を立てられないでいるというのだ。
「ひょっとして特定球団の情報操作ではないかというウワサまで流れています」と、別の在京球団のスカウトがこう言った。
「田中の右肩不安が囁かれる一方で、他の即戦力投手の株が急上昇しています。巨人や阪神が熱心にマークしている佐々木千隼(桜美林大)、15日の早大戦で20奪三振の柳裕也(明大)、社会人では山岡泰輔(東京ガス)らを筆頭候補に挙げる球団が増えているのです。最近では150キロ台の速球が武器の黒木優太(立正大)に中塚駿太(白鷗大)、左腕の浜口遥大(神奈川大)らまで1位で消えるんじゃないかと言われだした。投げても投げても田中の右肩不安は消えないどころか大きくなる一方。その結果、田中の競争率を下げることができるのであれば、あえて右肩不安を喧伝している球団がないとも限らないでしょう」
さもありなんと、在阪球団のスカウトが引き取って言う。
「日本ハムですよ。これまでも創価大の選手を何人も獲得、フロントには岸監督の息子さんもいます。野球部の4年生のマネジャーが来春、球団に就職する予定だとも聞いています。創価大にどこよりも太いパイプをもち、どこよりも右肩の状態を把握しているはずの日本ハムが、この秋は田中に対してノーマーク。4カ月ぶりの復帰登板も、9球団のスカウトがチェックする中、日本ハムのスカウトの姿はありませんでしたから。一方で台湾で行われた高校日本代表のU─18アジア選手権には5人ものスカウトを派遣したわけで、高校生を最も評価しているとアピールしたことになる。他球団が疑心暗鬼になっている田中の創価大を、あえて空き家にしているのはいかにも不自然ですよ」