シリーズ第6戦は先発せず ハム大谷“右足首異常”の深刻度
東京女子体育大教授の若山章信氏(運動生理学・バイオメカニクス)はこう言った。
「テレビ映像を見た限り、26日の走塁は右足を強くベースに突いた感じで、ひねってはいないように見えた。この日も試合に出ているわけですし、心配ないでしょう。本人が『足首が緩い』と言っているのはおそらく、これまで捻挫を繰り返したことで、普段から靱帯が伸びている状態だと思われます。ただ、そのことでむしろ、他の人よりも靱帯が切れにくい状態にあるともいえる。打撃の際、右足首を内転させ、つま先を地面につけてベタ足の状態で腰を回してスイングする。少し窮屈な打ち方であり、右足首に負担がかかりやすいともいえますが、本人はそのスタイルが合っているのでしょうし、プレー時に足首をテーピングなどで固定し、しっかりケアをすれば、問題ないと思われます」
大谷はサヨナラ勝ちを収めて日本一に王手をかけた第5戦後、「3試合とも逆転勝ちですごいなと思う」と興奮を隠せなかったが、予想に反して第6戦の予告先発は増井浩俊(32)と発表された。OBの不安が杞憂に終わればいいが……。