「1番・中堅」なら負担増 FA糸井は阪神入りでも課題山積

公開日: 更新日:

 笑顔が喜びを物語っていた。

 FA交渉が解禁となった11日、オリックスからFA宣言した糸井嘉男(35)が大阪市内で阪神と初交渉を行った。

 阪神は秋季キャンプ地の高知・安芸から金本監督が直接出馬。「1番・中堅」構想を持つといわれる虎の指揮官から熱烈なラブコールを送られ、「僕の中ではすごい選手というのがある。むちゃくちゃ緊張しました」と笑顔で話した。

 結論は後日に持ち越しとなったが、阪神入りを決断するのは時間の問題だろう。糸井サイドはさまざまな観点から自身の身の振り方を検討。古傷のある両膝への負担を考慮し、天然芝のグラウンドでのプレーを望んでいるといわれている糸井にとって、天然芝の甲子園でプレーすることは、選手生命を延ばすことにもなる。

「ただし、ここ数年守っていた右翼から中堅へのコンバートにどう対応するかが課題でしょう」とは、阪神OBの福間納氏。

「以前は中堅を守っていたわけだし、右翼には名手の福留がいる。右中間は右翼線のゾーンというくらいの感覚でやればいいと思うが、問題は左中間です。左翼の高山が外野手としては今季リーグワーストの6失策。守備範囲も広いとはいえないことから、糸井は左中間を広くカバーする必要がある。いくら天然芝とはいえ、少なからず守備の負担は増えるでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…