準決で怪物超え23号 1年4番・野村は早実の“精神安定剤”
■監督も心のよりどころに
172センチ、80キロ。上背はないものの、パンチ力、勝負強さ、強心臓が武器のスラッガーだ。
中学時代は大阪福島リトルシニアに所属。U-15日本代表にも選出された。京都の名門・同志社中出身。早実野球部OBがこう言う。
「自宅は兵庫。京都の同志社中まで勉強しながら2時間かけて電車通学していた。親が教育熱心のようです。中学受験して大学までエスカレーターなのに、野球のために東京の早実に入り直している。清宮の本数を抜いているのだから、将来的にプロ入りを視野に入れているにせよ、早大進学はマスト条件でしょうね。来年は清宮の進路が注目を集めるでしょうけど、仮に『即プロ』と表明しても、『野村は早大に入れます』と大学側に説明できるから、清宮を抱えて何かと心労が多い和泉監督にとっても野村は、心のよりどころでもあるんです」
大した1年坊である。