高知とも太いパイプ “555本男”ラミレスにセ球団が熱視線
米国にも独立リーグはあるものの、各リーグともレギュラーシーズン中はバスで州をまたいだ10時間以上の長距離移動が当たり前。食事や環境も含めた待遇面は日本以上にシビアともいわれる。
さらにラミレスは現役時代から常々、「現役の最後は日本でプレーしたい」と話すなど、親日家で知られた。07年からは松坂大輔(現ソフトバンク)や岡島秀樹(昨年7月引退)と同僚だったこともあり、寿司などの和食が大のお気に入り。米メディアに対し口を閉ざすなど、マスコミ嫌いとして知られたが、08年に日本開幕戦で来日した際には、日本の報道陣に愛想良く振る舞い、ファンとの交流イベントにも参加。チームの裏話を明かしたうえ、気軽にサインや記念撮影に応じるなど、ファンサービスにも積極的だった。
現役に固執する親日家が、日本の独立リーグを選んだのはある意味、自然なのだ。
■右の大砲が欲しい球団が…
本人も独立リーグ高知も4、5月のプレーで結果が伴えば、NPBへの移籍も視野に入れているそうだが、なにしろ、いったんはメジャーで“現役引退”の烙印を押された選手だ。年俸や条件面にまったく執着せず、プレーしたい一心で日本にやってくるなんて、ひょっとして観光か物見遊山じゃないかという気もしてくる。