デ杯欠場決めた錦織 日の丸より“ツアー優先”の計算と思惑

公開日: 更新日:

 昨年はポイントにならない8月のリオ五輪で銅メダルを獲得、9月のデ杯にもダブルスで出場して日の丸に貢献した。それだけに今年は個人タイトルを優先したいということだ。

■負ければ責任は自分に

「すでにフランス戦の前売りは完売。代表の発表は1週間前なので、協会はできればデ杯に出る出ないの結論を先送りしてもらいたかったのでしょうが、欠場を先送りすればするほど錦織は悪者になってしまう。それに強豪のフランス相手に負ければ、責任は自分にのしかかる。そんな思いも、この時期のデ杯の欠場発表につながったのではないか」とは前出の関係者だ。

 実際、錦織の今年にかける意気込みは、コート上でのプレースタイルの変化からも見てとれる。

 世界のトップとの決定的な差はサーブだ。デ杯は5時間弱に及び、暮れのツアーファイナルは大会史上最長となる3時間20分。マリーとの2試合が象徴するように、錦織の試合時間はとにかく長い。他のトッププレーヤーと違って、サービスエースが少ないからどうしてもストローク戦になりがち。格下相手でも同様だから、その分、勝ち上がるまでに体力を消耗してしまうのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」