FA山口俊“開幕アウト”でも巨人は痛くも痒くもないワケ
大型補強をしたはずの巨人のFA組がピリッとしない。
一軍は14日から那覇市で始まる2次キャンプに備え、13日に沖縄へ移動した。だが、下半身の張りを訴えている陽岱鋼(30)はそのまま残留。13日に宮崎入りした三軍でリハビリを兼ねた調整を行うことになった。
目も当てられないのは山口俊(29)である。右肩痛のため、キャンプは三軍スタート。ジャイアンツ球場に残留することになり、キャンプ地の宮崎にすら行けない。やっと宮崎へ、と思った矢先の11日に、今度はインフルエンザA型に感染し、自宅静養中。開幕はアウトである。
4年総額8億円の大型契約。大枚をはたいただけに、高橋監督ら首脳陣が、開幕からローテーションに入ってフル回転して欲しいと考えるのは当然だ。
■DeNA陣営の読みは…
が、「それはどっちでもいいんですよ」と古巣DeNAの関係者がこう言うのだ。
「菅野は3月にWBCがあって、フル回転するだろうし、疲労が心配されるところ。マイコラスは開幕前に出産に立ち会うために帰国するんでしょ? 高卒4年目の田口は紅白戦で炎上するなど、まだ計算できる投手ではない。先発の頭数は足りないように見えるけど、山口俊が開幕絶望の状況で、球団や高橋監督が頭を抱えているかといえば、そんなことはないと見ているんです」