期待値もう激減 虎新助っ人キャンベル起用法が宙ぶらりん
どちらに転んでも厄介だ。
金本監督は31日の開幕投手(広島戦=マツダ)にメッセンジャー(35)を指名。4番はとりあえず福留(39)で行くと決めた。FAの糸井が加入しても打線に不安はあるが、最近とんと名前を聞かなくなったのが新助っ人のキャンベル(29)だ。2月27日の紅白戦で左手首を痛めて「左手首腱鞘炎」と診断され、打撃練習を再開したのは今月22日。当然開幕には間に合うはずもなく、二軍の試合で使えるめどが立ってから一軍に上げるようだ。
「そのキャンベルが頭痛の種なんだよ」と、あるOBがこう続ける。
「阪神は高山、糸井、鳥谷、福留と主力に左打者が多い。ジグザグ打線を組みたい金本監督にとって、キャンベルは貴重な右打者。キャンプ中にはキャンベルを開幕一軍に使うと言った。しかし、左手首を故障してからは、三塁鳥谷、一塁原口の起用方針を固めた。キャンべルが一軍に上がれば、鳥谷か原口のどちらかがレギュラーから外れるわけだが、鳥谷も原口も好調ならそうはいかない。一方で、新助っ人が使い物にならなければ獲得したフロントの責任は免れない。どうなることやら」