ヘトヘトでも初勝利 G菅野“開幕回避”がプラスになるワケ
実際、昨年の菅野の得点援護率は、1試合平均2.88。これは規定投球回に達したセ・リーグの投手でワーストで、15年の3.11もその年のワースト2位だった。
この日、菅野はDeNA打線を相手に7回1失点。6安打を浴び、六回まで毎回走者を出す内容だった。相手の今永も好投し、1-1の同点のままマウンドを降りたものの、直後に味方が勝ち越し、今季初勝利が転がり込んできた。
「今永君も気持ちが入っていた。彼が降りるまでは、自分もマウンドを守らなければと思って投げた。なんとか粘れてよかったです」
とは、試合後の菅野。昨年までなら、「よく投げたけど」と勝ち負けつかずの試合になったかもしれないが、この日は八回に打線が爆発した。1死二塁から立岡、坂本が連続適時打。最後は4番の阿部が開幕から4試合で3本目となるダメ押しの一発を右翼ポール際に運び、ベンチに下がったエースを援護した。
20勝はともかく、確かに菅野の勝ち星は伸びそうだ。