OP戦最下位の巨人 陽&山口にもう漂う“不良債権”の気配
巨人が弱い。20日のヤクルト戦も逆転負けで4連敗。まだオープン戦とはいえ、4勝11敗で最下位を突っ走っている。
WBCに出場中の坂本、菅野、小林を欠いているが、主力を派遣しているのは他球団も同じ。球団はこのオフ、30億円を超える大型補強を敢行した。それなのに、FAで獲得した投打の柱が不在のまま開幕を迎えることになろうとは、高橋由伸監督(41)も想定外だろう。
この日が一軍合流予定だったにもかかわらず、「下半身の張り」を再発させて開幕はほぼアウトとなった陽岱鋼(30)が5年総額15億円。入団前から右肩痛を抱え、キャンプインから三軍暮らしが続いている山口俊(29)が4年総額8億円。合計23億円もの投資が、いざ開幕という段階になって何の役にも立たない。“不良債権”のにおいがプンプンし始めている。
年俸約2億円のマギーも「4番・三塁」で出場したこの日、4タコ2三振。オープン戦打率.171で、期待される本塁打はいまだにゼロとからっきしだ。その上、この日は三塁守備でも緩慢プレー(失策)から失点を招くなど精彩を欠いている。それでも新助っ人という立場から、開幕スタメンが濃厚だという。