WBC欠場も…日ハム大谷「打率4割」「4本塁打」で株高騰
逆に評価が上がったのではないか。
小久保監督が投打の中心として考えていた日本ハムの大谷翔平(22)のことだ。痛めた右足首の回復が遅れて代表を辞退した二刀流は、2大会ぶりの優勝を目指す侍ジャパンにとって大きな痛手とみられた。
しかし、チームは1次、2次ラウンドとも無敗で勝ち抜き、4大会連続の準決勝進出。この日の米国戦も、先発菅野と2番手千賀が守りのミス絡みで失点したものの、終わってみれば5人の投手で6安打2失点ならバッテリーを責めるわけにはいかない。
片や攻撃陣は散発4安打とサッパリ。得点は菊池が六回に放ったソロ弾による1点のみ。八回2死一、二塁の好機に4番・筒香が凡退したのが痛かった。
皮肉にも国内で調整を続けている「野手・大谷」は絶好調。今季の初実戦となった11日のイースタン教育リーグの楽天戦では、右中間への本塁打を含む2打数2安打3打点。WBC開幕前に鎌ケ谷スタジアムに集結したメジャースカウトたちをうならせると、14日のオープン戦(DeNA戦)でも、右中間上段に豪快な2ランを打ち込んだ。