キラー攻略へ虎執念 菅野KOなら巨人は先発ローテ再編も

公開日: 更新日:

 3位巨人が2.5ゲーム差で追う首位の阪神を東京ドームに迎えての2連戦。9日の初戦は、65年の「エースのジョー」こと城之内邦雄以来、52年ぶりの4試合連続完封勝利を目指すエースの菅野智之(27)が先陣を切る。今季初の阪神戦となるが、昨季は2勝1敗、防御率0.60と相性はいい。

 ただ、油断はできない。昨季まで2年間負けなしの絶対的虎キラーだったマイコラスが4月に4失点KOされ初黒星。阪神戦の防御率はもっか4.85となっている。阪神の関係者によると、「オフの間に昨年やられた投手、野手を徹底的に洗い出し、今年は各球団の阪神キラーといわれる選手を一人ずつ潰していこう」という指令が金本監督から出されているという。巨人のもう一人のキラー・田口には昨年から6連敗中で、4月に抑えられた試合後に同監督が「同じ相手にやられ過ぎ」と激怒。「キラー攻略」に執念を燃やしている。

 巨人は昨季、15勝9敗1分けと阪神を一方的に押していた。それが、今季は2勝3敗。虎の勢いに巨人も警戒を強めている。

「4月の本拠地・東京ドーム3連戦で1勝2敗と負け越した際、今年の阪神は少し違うとの声がチーム内で出ていた。広島相手に9点差を逆転した阪神の勢いはエース菅野に止めてもらうしかないが、もし打たれるようなら、マイコラスと菅野のWエースかつW虎キラーが攻略されることになる。昨年まではポレダという阪神に強い助っ人がいたが、クビになってもういない。頼りになるのは田口一人になってしまう。菅野の結果次第では、2週間後の火曜日から甲子園で行われる3連戦に向け、ローテを再編して今は『土曜日の男』として好調をキープしている田口を阪神戦に回す可能性も浮上する。それは由伸監督が、標的を広島から阪神に変更することになります」(巨人チーム関係者)

 昨季まで「カモ」と見下ろしていた阪神の変貌ぶりに、巨人が少しずつ戸惑いを見せ始めている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった