ヤクルトの大松尚逸(34)が、移籍後初本塁打となる劇的な代打サヨナラ弾で試合を決めた。引き分け間近の延長十二回裏。先頭打者として代打で登場し、右翼席へブチ込んだ。
昨年5月に右アキレス腱を断裂。昨季限りでロッテを自由契約となり、年俸800万円でヤクルトに拾われた。移籍後初アーチは自身3年ぶりの一発。「まさかという思い」と照れた。
本拠地・神宮のスタンドには敦子夫人(34)と父の三郎氏(65)が、移籍後初の観戦に訪れていた。本人は「ちょうど見に来てくれていて、こういう姿を見せられて良かった。最近打っていなかったので、心配になったんでしょうね」と顔を紅潮させていたが、家族も「まさか」だったろう。