片や、得意の速攻相撲で波に乗る日馬富士。一見危なげないように見えるが、この力士ばかりはどう転ぶかわからない。というのも、日馬富士は両腕、両足に古傷を持つなど満身創痍。4月の春巡業でも「右ヒザに水がたまっている」と、顔をしかめていた。快進撃を続けていても、急転直下の懸念を常に抱えている。
当然、稀勢の里と高安も後半になるほど強敵揃いになるのは同じ。要はモンゴル勢と田子ノ浦勢、両陣営の我慢比べだ。同部屋の兄弟弟子と異なり、白鵬と日馬富士の直接対決は避けられず、どちらかに土が付くのは避けられない。千秋楽まで目が離せない場所になりそうだ。