“投低”ホークスは「いてまえ打線」で交流戦7度目V狙う
千賀が8回1失点でハーラートップタイの6勝目を挙げて序盤戦を締めたものの、和田や武田を故障で欠く投手陣は頼りない。防御率はリーグ3位(3.67)で、直近10試合は50失点。それでも首位楽天に3.5ゲーム差の2位に踏みとどまっているのは、54発、230得点(ともにリーグ1位)の強力打線のおかげだ。この日も上林が3ランを含む3安打4打点と気を吐き、6試合連続の2ケタ安打で、好投する千賀に6点をプレゼントした。
ソフトバンクは、交流戦に6度優勝している。セの投手はパに比べて総じてレベルが低く、攻撃陣は毎年上から目線で打席に向かうという。「昨年はサブメンバーの城所が首位打者(.415)でMVPに輝き周囲を驚かせたが、2013年以降、交流戦の打撃ベスト3にはチームの誰かしらが名を連ねている。松田、柳田が復調した今なら、セの投手相手から6、7点は取れるだけの力はある」というOBの力強い言葉は、弱体投手陣にとっては頼もしい限りだ。
だらしない投手陣を打線がカバーしたといえば01年の近鉄だ。
防御率4.98の投手陣を、打率.280、211本塁打、770得点(いずれもリーグ1位)の猛打が支えた。「いてまえ打線」と呼ばれた当時の攻撃陣はライバル球団に恐れられた。
最初のカードはホームでの中日戦。まずはセの最下位チームを餌食にする。