メディアの印象操作…早実・清宮の練習試合「100号」報道
政府は、かつて国会で3度廃案になった共謀罪法案を「テロ等準備罪」に名称を変えてゴリ押ししようとしている。理事長が安倍首相の「腹心の友」である加計学園獣医学部の認可・新設問題。その裏に、安倍総理の意向があったと暴露した前川喜平前文部科学事務次官を、何とか悪者に仕立て上げたい政府の詭弁。安倍首相に近いといわれる元TBSワシントン支局長のレイプ問題が闇に葬られた件も、被害者の女性が顔をさらしてもみ消し疑惑を訴えているのに捜査機関は知らんぷり。
どれもマスコミの“援護射撃”が必要なものばかりだ。
前出の松野氏が言う。
「かつて大宅壮一(作家・社会評論家)が一億総白痴化と言いましたが、まさにその通り。低俗なテレビ番組ばかり見て頭を使わず、感情で動く者が増えている。例えば、清宮選手はこの夏、予選を勝ち抜いて甲子園で活躍するかどうかで真価が問われるわけで、練習試合のホームラン数など関係ない。若いスポーツ選手をヨイショしたり、政府の悪事に及び腰のテレビや新聞の報道姿勢をどう見るか。常に疑問を持つことが、スポーツでも政治においても大事なことです」
清宮でバカ騒ぎすることが、結果として諸問題を追及してしかるべきメディアの矛先を鈍らせているとすれば、看過できないのではないか――。