「GM交代よりコーチ配転を」 巨人“最大の病巣”をOB指摘

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■親会社が現場に口出しする構造

 理由はどうあれ、この時期のGMの交代はスケープゴートでしかない。連敗ワースト記録の責任を誰かに取らせなければ体面が悪い。かといって、半ばムリヤリ就任させた3年契約2年目の高橋由伸監督(42)には取らせられない。だからGMに責任を押し付けようというわけだ。

 巨人OBの評論家、高橋善正氏がこう嘆く。

「この時期にGMを代えたところで何ができるというのか。今年は開幕から4人の助っ人は機能していて外国人枠は満員。新助っ人は必要ないし、トレードはたかがしれている。今の惨状を打破するには、私はコーチの配置転換しかないと思う。川相(三軍監督)、斎藤(二軍監督)、田代(二軍打撃コーチ)ら、経験のある首脳陣を昇格させて現場に刺激を与えること。ただ、コーチ人事や配置転換一つ取っても、実際はGMには権限がないのが巨人というところ。かつて清武GMが揉めたのもコーチ人事が発端だった。巨人はいつも読売上層部の意向が最優先。親会社が現場に口出しするような構造が、一番大きな問題なんです」

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