若手伸び悩む金本阪神 “和田チルドレン”存在感のジレンマ
この3人は、前任の和田豊監督(現SA)が手塩にかけて育ててきた選手たち。いわゆる『和田チルドレン』だ。金本監督による若返り策に刺激された部分もあるだろう。
■西岡も虎視眈々
阪神は金本監督が就任する前年の15年まで3年連続でAクラス入りし、14年は2位から日本シリーズに出場しているが、16年の就任初年度に「超変革」とチームスローガンを掲げた金本監督に求められるのは、生え抜きの若手をひとりでも多く一人前に育てること。三塁へ転向したベテランの鳥谷を含め、中堅、ベテランが目立つということは裏を返せば、それだけ若手が伸び悩んでいる証しでもある。現状を見る限り、和田監督時代と大差はなくなってきた。
去る11日には左アキレス腱断裂からの復帰を期す32歳のベテラン西岡が、二軍戦に遊撃でスタメン出場。外野にも挑戦するなどアピールを続けている。西岡が若手を蹴散らすくらいの活躍を見せるようなら、むしろ首脳陣の存在意義が問われることになる。