巨人惨敗交流戦で攻略法露呈 セ5球団が狙う“菅野包囲網”
この他にも「球数を投げさせる。盗塁など足を使うとか。普通にやっていたら点なんて入りません」とは別のチーム関係者。菅野は8回115球、エンドランが三振併殺になるなど、この2つは狙い通りにはならなかったが、セの各球団がこれからも「センターから逆方向」で粘ってくるとすれば、中5日など間隔を詰めて投げる予定の菅野にとっては厄介である。
■完封負けで5位転落
この日、読売新聞グループ本社の渡辺恒雄代表取締役主筆(91)と試合を観戦した巨人の老川祥一オーナー(75)は「レギュラーシーズンが再開していいスタートを期待したけど、チャンスを生かせなかった。菅野君は1点に抑えたけど、(打線の)ヒットが少なかった。陽は最後に1本(安打)出たし、これからの展開が期待できる内容だった」と話し、残念そうに東京ドームを後にした。
高橋由伸監督(42)は試合後、「序盤はそれほど調子がいい方ではないかなと思ったが、きっちり投げた。試合をつくってくれた」とエースをねぎらったが、攻略法の露呈は看過できない問題だ。チームはリーグ戦再開初戦で5位に転落。最下位ヤクルトにも2・5差に迫られた。そのうえ今後、他球団がこぞって菅野攻略を徹底してくるとなれば痛い敗戦である。