首位広島に今季最大5差 4連敗の阪神に深刻「守備不安」
コテンパンに叩きのめされた。
阪神は25日、広島との首位攻防戦で完封負けを喫して4連敗。このカード2戦2敗(24日は四回裏降雨ノーゲーム)となり、ゲーム差は今季最大の5に開いた。
初回、菊池の三ゴロを鳥谷が捕球ミスして出塁を許すと、鈴木に適時打を浴びて先制点を献上。四回は、先発の岩貞が2死から投手の大瀬良に二塁打を浴びると、続く田中に適時打、さらには菊池に2ランを浴びて3点を奪われた。岩貞は大瀬良への投球について「隙が多少あった」と悔やんだように、防げる失点だった。
24日の降雨ノーゲームを含めたこの3試合、広島を上回るチーム防御率3・09を誇る投手陣がボロボロだった。チームとして今季初の2ケタ13失点を喫した23日は、メッセンジャーが4回5失点でKOされ24日も能見が四回途中5失点と打ち込まれた。阪神OBが言う。
「打撃、走塁は広島に劣るのだから、投手を中心とした守りの野球で対抗するしかないのだが、阪神は肝心の守備に不安がある。チーム47失策はリーグワースト。記録に残らないミスが投手の足を引っ張ることも少なくない。早出の守備練習の量を増やすなど手を打たなければ、ますます広島との差は広がっていく」