智弁和歌山37年指揮 高嶋仁監督に聞く勇退報道と後継者

公開日: 更新日:

 ――数年前には勇退報道も出ました。

「実際は(マスコミに)辞めるなんて言うてません。でも、うちの中の人事を見たら、そう見えたんちゃいますか。部長も代わって、ノックも若い子がする。横浜(高校)の渡辺(元智)さんも引退表明。ボチボチ交代やと思ったんでしょうね。気持ち的には若い子に任せたいと思っていました。でも、理事長が『ちょっと待ってくれ』と。学校が(来年4月で創立)40周年、(夏の甲子園大会が)来年100回大会がある……いろいろチラつかせてくるんです(笑い)。そんなんで2、3年延びました」

■「嫁さん孝行せんと」

 ――11年にはOBで、元ロッテの喜多隆志さんが部長として入りましたが、今年3月に退任しましたね。

「(大阪の)興国高校に行きましたよ。それで今度、中谷が来たんです」

 ――中谷コーチのことはずっと誘っていたんですか?

「大学からノンプロに行って、というルートをつくっていたんですけど、プロに行きたいって言うから、それで計画が狂ったんです(笑い)。十何年たってやっと来ました。もう、いつ代わってもいいんですけどね。あとは学校側がどう言うかだけ。ただ、気掛かりな点は給料が安いこと。プロでやってきた人からしたら、どうしても安いから『そこだけは辛抱せえよ』と言ってるんですけど」

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