複数球団が獲得へ興味 中日・高橋周平“伸び悩み”の真犯人

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「このまま終わるような選手じゃない」

 16日のDeNA戦で5月以来の一軍出場を果たした中日高橋周平(23)について、さる中日OBがこう言った。

 主砲のビシエドが先日、右手首を骨折。代役として高橋に白羽の矢が立ったのだが、11年のドラフト1位で入団した将来の4番候補は、6年目を迎えながらここまで通算21本塁打。なかなか芽が出ないことで「今年の成績次第ではトレードもあるのでは」との声もある。冒頭のOBは、「実際、高橋をトレードで欲しがっている球団は複数あると聞いている」と、こう続けた。

「入団以来、一軍でやれる力を蓄える前に起用され、結果が出ずに二軍に逆戻りということが続いた。二軍で使い続け、数年かけて一軍に送り込むというような中長期的な育成方針がなかったことが伸び悩みの原因のひとつとみています」

 高橋の一軍出場は12年41試合、13年66試合、14年61試合、15年51試合、16年75試合。二軍の試合数とほぼ同じだった。さるパ球団の編成担当が言う。

「昨年の開幕当初は成長の兆しが見えていた。首脳陣の方針で一昨年の夏から二軍で土台をつくり直し、下では打率・324の好成績。昨年は開幕から一軍のスタメンに定着し、一定の成績を残していたが、4月末の試合で右手有鉤骨を骨折する不運に見舞われた。ケガさえなければ一軍レギュラーを掴めたかもしれない。この8月は二軍で打率・343と立ち直っている。首脳陣が我慢して使い続ければ、覚醒の余地はあるとみています」

 この日の高橋は、4タコで結果を残せず、試合後は「チャンスは少ないかもしれないが、やられたらやり返すしかない」と、表情は厳しかった。

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