高津、古田でもなく…ヤクルト小川SDが監督再登板の裏側
26日、ヤクルトの来季監督として小川淳司SD(シニアディレクター=60)の再登板が決定的になったと、各メディアが一斉に報じた。
小川SDは99年から07年までの9年間、二軍監督を務め、一軍ヘッドコーチを経て、10年途中に当時の高田繁監督の休養に伴い、監督代行に就任。11年から正式に監督となり、14年限りで退任するまで4年間務め、15年からはSDとして編成にかかわってきた。
一方で当初、真中満監督(46)の今季限りの退任が発表された直後は、高津臣吾二軍監督(48)の昇格が有力とされ、元監督の古田敦也氏(52)の名前も取りざたされた。衣笠球団社長は21日、一部スポーツ紙が「次期監督に小川SDが急浮上」と報じたことを受け、次期監督候補として、「高津もそうだし古田もそう。名前の浮き沈みがある中で、小川SDも候補として名前が出たということ」と話していた。
■現場&フロントの両面を知っている
「衣笠球団社長は後任監督の条件として、『球団の流れを分かっている人。球団OBでしっかり流れをつくってくれる人』と言っていた。高津二軍監督は今季から二軍監督に就任し、前年までは一軍投手コーチを3年間務めた。古田氏は06年からの2年間、選手兼任監督だった。ただ、この2人以上に実務経験が豊富なのが小川SDです。93年にスカウトに就任してから25年間、球団に在籍し続けている。一、二軍監督を歴任し、現在は編成責任者でもある。今季は主力に故障者が続出するなど低迷、故障防止や選手育成等、再建に向けてやるべきことは多岐にわたる。ここは現場、フロント両面を知る小川SDに託したのでしょう」(放送関係者)