鈴木誠也は1億円に届かず…若手には堅い広島の“財布の紐”
菊池涼介(27)が昨オフ、5年目を終えて1億円を突破したのは早い方で、新井貴浩(40)はプロ8年目の06年、今季MVPの丸佳浩(28)は9年目の昨年、1億を突破。過去には、若くして遊撃の不動のレギュラーを務めた野村謙二郎が7年目のオフ、現監督の緒方孝市も3年連続盗塁王を獲得した10年目のオフにようやく大台に乗っている。
■1学年下の後輩に並ばれ…
一方、この日は巨人の田口麗斗(22)が契約更改を行い、鈴木と同額となる4000万円増の9000万円でサインした。鈴木にとって1学年下の後輩は、2年連続2ケタ勝利となる13勝をマークしたが、チームは4位に沈んでいる。
先発投手は年俸が上がりやすく、巨人はそもそも年俸が高いチームだが、田口はエースでもなんでもない。そこへいくと鈴木は優勝チームの4番でなおかつ、野手最年少で侍ジャパンにも選ばれている。
広島はリーグ2連覇を達成し、主催試合は連日の満員御礼。低迷していたころと比べて、球団経営は大幅に改善された。巨人や阪神なんて広島の成功にホゾを噛んでいるし、広島をお手本としている球団も少なくない。そんなチームの主砲のお値段としては、どう考えても安すぎる。