GM以上の権力者 大谷の“二刀流”成功はソーシア監督次第
■ゴジラ松井にも甘い言葉を
ソーシア監督は現役時代、ドジャースの正捕手を務めた。00年からエンゼルスの指揮を執り、来季が19年目。最優秀監督賞を2回(02、09年)受賞、犠打や盗塁などの機動力野球を多用する「知将」といわれる。英語に加えてスペイン語も堪能で、笑顔を浮かべながら中南米選手とコミュニケーションを取ることで知られる。
「どっぷりした体形で体重は130キロともウワサされている。とにかく食べることに貪欲で、好物はイタリアン。暇さえあればうまいレストランを探しているとか。監督室にはダイエットコーラ、ポテトチップス、サンドイッチが常備してあって、机でムシャムシャ、ゴクゴクやりながらデータとにらめっこするのが習慣になっている。見た目は温厚だし、選手とも頻繁にコミュニケーションを取りますが、選手起用や采配は基本的にデータ重視。結果が出なければ、バッサリやるシビアな面も持ち合わせています」と、ロス在住の米国人記者がこう続ける。
「特にエンゼルスはソーシア監督の力が絶大。起用法はもちろん、編成面に至るまで、GM以上の権限を持っている。これまで何人ものGMがソーシアとの確執でクビになっています。モレノオーナーの信頼が厚く、09年に契約を延長。来季までの10年契約を結び、現在の年俸は約6億8000万円です」