金本監督を支えられるのか 阪神新フロントに“内紛”の火種
■キーマンはロサリオ?
フロントの責任問題になりそうなのは、ロサリオの成績だろう。獲得は球団の役員会で決定した案件。調査は前のフロントが行ってきたこととはいえ、2年で10億円近いカネを投資したにもかかわらずロクに働かないなんてことになれば、社長と副社長の責任問題に発展するのは必至だ。
もちろん、金本監督も安穏とはしていられない。2年契約が満了した今オフ、長期政権を視野に入れて複数年契約を結んだが、監督の契約年数なんてあってないようなもの。成績や若手育成の成果については、よりシビアな目で見られるだろう。
今年は2位通過でCSファーストステージを主催したこともあり、今年度の総売り上げは200億円を突破。営業面での勢いはある。「伏魔殿」ともいわれるように、阪神は内紛多発球団だ。05年以来12年間も遠ざかっているリーグ優勝を達成すれば、つまらない火種が大火にはならないだろうが。