米国の生活で最も頭を抱えたのは食事 最後まで苦労した
今季は、大谷翔平君(23)、平野佳寿君(33)らがメジャーリーグに挑戦します。
各選手とも自分の夢を実現させましたが、本当に大変なのはこれからです。メジャーで6年間プレーした僕の経験が、新人メジャーリーガーに少しでも役に立てばと思います。
米国で生活する上で、最も頭を悩ませたのが食事でした。外国で仕事する以上、現地の習慣、文化を受け入れるべきなのは当然ですが、食事だけは最後まで苦労しました。
僕は基本的にごはん党。米国では基本的に肉料理とパンが中心なのでつらかったです。ステーキはもともとあまり食べない上に、味付けやスパイスも僕の好みではありませんでした。レッドソックス移籍1年目のキャンプからシーズン当初は単身赴任でしたので、日本から持参した炊飯器やパックご飯は重宝しました。球場に用意された食事のおかずをタッパーに入れて持ち帰って、おかずにしたり、どうしても口に合うものがないときは、ふりかけをかけたり、魚の缶詰で済ませたこともありました。
開幕から1カ月ぐらいして来た妻(由佳夫人)の作ってくれる料理が何よりうまかったのを覚えています。