10時間超の猛練習 ヤクルト“鬼軍曹”宮本HCの意外な評判
■覚悟を決めたベテラン
昨季、左ふくらはぎの肉離れで長期離脱した畠山和洋(35)は、昨年の秋季練習で宮本ヘッドから「ちゃんと走れ! サボるな!」と活を入れられ、「こんなんずっとできるわけない。正直やりたくない」とブツブツ言っていたというが、このキャンプでは、覚悟したのか諦めたのか、両足のふくらはぎをテーピングでグルグル巻きにし、「いつ壊れるか分からないから」と猛練習に食らいついている。
キツイ、つらいとの声がある一方、それでも目を輝かせる若手も数多くいる。高卒5年目の奥村展征(22)もその一人だ。
「(宮本ヘッドの)説明がすごく分かりやすい。なぜこの練習をするのか、根拠や理由を説明してもらえるので、納得して取り組める。例えば捕球の話ひとつ取っても、『きちんと(グラブの)面を向けて捕れ』というだけじゃなく、捕るときの手首や肘の角度、一連の動作を分かりやすく教えてくれました。僕は今のところ、(宮本ヘッドを)怖いとは思ってないです。高校野球みたいな理不尽な怖さではないですから(笑い)」
地獄の先になにが待っているのか、楽しみだ。