ブルペン32球の松坂大輔を「飛ばし過ぎ」“兄貴分”が苦言
2日、中日にテスト入団した松坂大輔(37)がブルペンに入った。捕手を立たせたまま、直球とカーブを計32球。投球後、「予定より多くなりました。まだ(右肩を)痛めていた時のかばう動作がちょいちょい出てしまう」と反省した。
それにしても、これだけ注目を集めるのは久しぶりだ。この日は松坂目当てのファンが約3000人も球場へ詰めかけた。注目されることには慣れている「平成の怪物」も気合が入ったのか、通常メニュー消化後に個別で打撃練習も行った。バントも交えティーとマシンで100スイング以上。バッティング練習は半年ぶりだという。
■「長いシーズン持たないよ」
投打で首脳陣へのアピールはバッチリ、かと思いきや、松坂の西武在籍時の兄貴分で、今は中日国際渉外担当の友利結氏は、「飛ばし過ぎだよ」と渋い顔だ。松坂のレッドソックス時代の巡回コーチでもあり、昨季途中まで中日で投手コーチも務めたその友利渉外担当はこう続けた。
「俺たちが考えるスケジュールでやってくれないんだもん。(右肩は)完治はしたけど、体の強さという部分はない。年齢的に200球投げ込むのは無理だし、もうちょっと抑えてもいい。アメリカでは投げ込ませないやり方でやってきた。やっとスタートラインに立てたわけだから、もどかしいだろうけど3年間まともに投げていないんだから、今は我慢しながらやればいい。ソフトバンクのときみたいに『他の投手に競り勝ちたい』と思わなくていい。2月ですべて完成させたら長いシーズン持たないよ」