客寄せだけじゃない「松坂効果」 中日若手投手陣にも波及
横浜高校の後輩にあたる、2016年ドラフト1位の柳裕也(23)もうれしそうにこう言った。
「キャンプでの過ごし方について話を聞かせていただきました。どれくらいのペースでブルペンに入って、どれくらいの球数を投げるのか。これから一緒に食事に行くので、さらにいろんなことを聞いて吸収したい」
見て盗む者もいる。大野雄大(29)は「『ケガをしたら終わりだ』という意識を持っている方なので、体の手入れに時間をかけているなと。見て学んでいます」と言う。年上の山井大介(39)も「アメリカでのトレーニング方法を聞いて参考にしたいなと思った。ま、そんなに興味もないけど(笑い)」とちゃっかり助言をもらっている。
森監督は松坂の獲得を決めた際、「言葉で、体で、後ろ姿でうちの選手に教えてほしい」と言っていた。戦力になるかどうかはともかく、今のところ指揮官の期待には応えているようだ。