演技構成の食い違い 羽生結弦は五輪後にコーチと“決別”か
男子フィギュアスケートの羽生結弦(23)が、16日のショートプログラム(SP)で111.68点をマークして首位に立った。自身が14年ソチ大会の同種目でマーク(101.45点)した五輪記録を更新し、故障した右足首の不安を払拭してみせた。
会心の演技にカナダ人コーチのブライアン・オーサー氏(56)と笑顔でハグ。リンクでこそ、師弟の絆は揺るぎないものに見えるが、実はとっくに2人の関係は冷めきっているという。
14年ソチ五輪で金メダルを勝ち取った2人の関係に亀裂が生じたのは14年12月のGPファイナル(スペイン・バルセロナ)。羽生は同年11月のGPシリーズ中国杯で、地元選手と衝突して、顎の下を縫うなどの大ケガを負いながら、中国杯以降も出場を続けた。GPファイナルを前にコーチからの「体への負担の少ない構成に変えよう」との提案を聞き入れず、2種類の4回転ジャンプを実施して連覇を果たした。
羽生に近い関係者によれば、「この時を境に2人の間にすきま風が吹くようになった」という。