広島の“弱点”左腕不足に高卒2年目・高橋昂也が殴り込み
期待の高卒2年目左腕がまた好投を見せた。
初の対外試合となった18日の中日との練習試合。先発した高橋昂也(19)が3回を1安打無失点に抑え、「自分の投球ができたのは良かった」と汗を拭った。
11日の紅白戦でも3回をゼロ封。緒方監督に一軍の宮崎・日南1次キャンプの「投手MVP」に挙げられていた。
先発もリリーフも左がいない――。主力は先発のジョンソンくらいのものだから、左腕の台頭は重要事項なのだ。
「昨季リーグ連覇を果たしたとはいえ、左投手不足は最大の弱点とされていた。本来なら昨秋のドラフト上位で左腕を取るべきところ。実際、スカウトの間ではそういう意見もあった。しかし1位は地元出身のスター候補で捕手の中村奨成を指名。2位以下ではあえて指名しなかった。1位級でないなら、高橋昂をはじめ、塹江、高橋樹、オスカルといったすでに在籍している左投手を鍛え上げようという考えです」(広島関係者)
この日はセットポジションの静止時間を短くして、ボークの判定基準を試す余裕もあった。チームのウイークポイントを補って余りある能力を秘めた有望株。2次キャンプ地の沖縄でも猛アピールで、虎視眈々と先発ローテ入りを狙っている。