J1昇格V長崎 高木監督の目を開かせたジョーンズ氏の金言
「長い付き合いのDF高杉亮太、MF前田悠佑がチームメートに良好なコーチングやメンタリティーの指導をしてくれた。最年長で34歳の高杉をスタッフルームに呼んで『選手と話し合って解決してほしい』と言ったことも。随分と楽をさせてもらいました」
――ラグビー前日本代表監督エディー・ジョーンズから薫陶を受けたことも、指導者としてひと皮むける契機となった。
「2年くらい前です。知人の紹介で話をする機会に恵まれました。彼からは<自分が生活していく上での喜び>がないと本業=サッカー指導者としての仕事が、うまくいかないことを学びました」
――それまでは寝る間も惜しみ、四六時中サッカーのことを考えていた。
「試合中に気になってメモしたことなどパワーポイントを使い、時間を掛けてリポートにまとめていた。彼に『それがプラスになった? それよりも体を動かしたり、興味のあることに向き合ったり、自分の時間をつくることが大事』と言われ、目を開かされました」
――17年シーズンの第29節・東京Vに負けた直後に島原でミニキャンプを張ったのが大きかった。「1―2のスコア以上に内容が悪く、もう一度チーム全体で意思統一を図らねば――と敗戦直後に思い立ちました。前向きな意見交換ができ、選手個々の<考える力>を喚起できたと思います」
――夜はチーム全員で花火大会を楽しみ、リラックスできたように思う。
「実は(その日キャンプ地で)花火大会が実施されることを知っていました。花火初体験の外国人選手もいたし、狙い通りの効果がありました」