巨人「7回の男」不在で…上原の手も借りたい救援陣の窮状
候補だった西村と池田はキャンプ中に故障で離脱した。高橋由伸監督(42)は今季の勝ちパターンのリリーフ陣について「今のところ、マシソンとカミネロの2人だけ」と話すのみ。他球団のスコアラーも「勝利の方程式は最低でも3人から。枚数が足りませんよね。巨人のキャンプを見ていて後ろの投手が弱いと感じました」と指摘している。
開幕まで1カ月を切った3月に入っても指揮官が「後ろが2人しかいない」と漏らしている時点で緊急事態なのだ。
「一軍の試合がちょうど1年ぶりになる元セーブ王の沢村が今週末に一軍復帰する。賛成する人間ばかりでない上原をあえて球団が復帰させようとするのも、リリーフ陣が脆弱に映るから。ただ来月43歳になる上原が、キャンプを経ずに加入したところで『七回の男』が務まるのか。懐疑的な声もありますが……」(球界関係者)
上原でも沢村でもいい。誰か「七回」を投げてくれ――。球団社長は「明るい話」と言うが、実は明るくないチームの窮状とリンクしているのである。