突然、内閣府に告発状を送ったことや、やりとりはファクスだけという一連の動きも、そんな貴乃花親方の性格というか人間性と無関係ではないだろう。前向きな議論も対話もできないがゆえに、常に一方的な行動に出ざるを得ないのだ。
すでに同志と呼べる存在は裏金顧問こと小林元顧問、宗像元外部理事、神山監事の3人だけ。親方衆からは見限られ、一門も事実上、阿武松親方(元関脇益荒雄)に乗っ取られた。
孤立無援だからこそ、常に暴走の危険をはらんでいる。その最たる例が自身を棚に上げた内閣府への告発状であり、今回の聞くに堪えない言い訳だろう。
相撲協会に貴乃花親方はいらない――これが親方衆の一致した意見なのだ。