内閣府へ告発状提出の奥の手 貴乃花親方に“自爆”の可能性
大相撲の貴乃花親方(45)が9日、内閣府の公益認定等委員会に告発状を提出したことを同日付の部屋の公式サイトなどで明らかにした。
貴乃花親方は、弟子の貴ノ岩が被害者となった元横綱日馬富士による傷害事件に関して、「相撲協会の調査は、公正中立な内容とは到底評価できないものであり、身内による全く不十分な調査をもって済ませようとしています」と主張。
一連の事件の対応を巡って自身が理事を解任されたことについても、「法的には、解任事由に相当するような理事の職務義務違反になると認めることは困難なものです」として、公益認定等委員会に立ち入り検査や適切な是正措置などを行う勧告を求めた。
相撲協会の理事を1月に解任され、役員待遇委員に降格した貴乃花親方は、同日に大阪市内で行われた理事会を「所用のため」と事前連絡したうえで欠席。八角理事長(54=元横綱北勝海)が「良くないことだね。なんの用か分からないが」と苦言を呈するなど、理事会メンバーから非難の声が上がった矢先の、告発状提出発表という爆弾投下だった。