大谷に1年目の壁 滑る球の“処方箋”は実戦マウンドにあり
大谷がボールに「慣れる」には、具体的にどうすればいいのか。
「直球が抜ける原因は指がボールにしっかりとかかっていないためで、克服するには握りを変えるのはもちろん、リリースポイントをずらすなど、自分なりに工夫するしかありません。メジャー公認球の縫い目の高さを生かす握りを模索できれば、おそらく対応できるはずです。今後の目安は実戦で60球以上投げて直球が抜けないようになれば、不安なく開幕を迎えられるはずです」とは前出の武田氏だ。
■サイ・ヤング賞右腕にバット折られる洗礼
その大谷は、14日(同15日)のインディアンス戦に「7番・DH」で出場し、2打数無安打1三振だった。
相手先発のサイ・ヤング賞右腕コーリー・クルーバーから、三回の第1打席は死球で出塁。五回は簡単に追い込まれると、3球目の内角変化球にバットを折られて二飛に倒れた。
試合前には先発が予定される16日(同17日)のロッキーズ戦に備え、ブルペンで約40球を投げ込んだ。